2016年09月07日21:11
症例報告と傾聴
カテゴリー
《症例報告》
腰椎椎間板ヘルニアの診断の方、
腰部痛と
左臀部~下肢後面の痺れ がある方。

現病歴、、、
元々、時折、腰痛が気になっていた方、
2か月前より左腰部痛が出現、
いつもの腰痛であれば、
行きつけの整骨院もしくは
カイロプラクティックの骨盤矯正で
良くなっていたとのことで
これまで毎日のように通っていた。
しかし、左下肢の痺れも出てきていて
さらに腰痛と痺れが強くなったとのことで
一度、整形に診てもらおうと当院受診。
ドクターからの処方の後、
症状をみてみると
座位・立位の安静時は腰部痛+・左下肢痺れ+
座位・立位の体幹屈伸では腰部痛強まり、
座位左膝伸展位では下肢痺れ強まり、
Kempテストは陽性、
左右下肢の表在感覚左右差なし。
座位では胸郭左捻転、
胸腰椎移行部の過伸展、
骨盤の左捻転(左骨盤の軽度下制)あり。
診断に上がった原疾患はあることと
安静時にも症状の訴え強い(NRS:8)ことから、
急性期の症状が治まっていないのだと考えていた。
背臥位になったところでも下肢痺れあり、
左SLR40p(腰部痛+ 左下肢痺れ+)
右SLR70 症状なし。
検査後の症状残存もあり、
イリタビリティー(+)
さらに評価とともに、触らせていただくと、、、
痺れは左足首の方からの関連強く
調整中に痺れ軽度強まり(再現され)、
次第に引いていき、背臥位時の痺れは治まる。
さらに
左腹圧低下があり、
それと共に気になったのが
左下肢筋膜Tone低下
(大腿部で所見確認可)があり

呼吸と筋膜・圧の誘導にて腹圧調整
(大腿部までは調整できていない、していない)
さらに確認すると
対側の右側の腹部筋膜で2か所のタイトネスあり
(問診での内容と一致することから)
そのままリリース、

最後は
右下腿筋膜のねじれとの関連を感じ
そのまま修正、
などなど行うと、
SLR60°
テスト時の腰部痛・下肢痺れなし。
座位にて安静時NRS2-3、
屈伸時の疼痛増悪軽減。
と、ここまでが計3回の評価と
継続したり・追加している
アプローチの一部紹介です。
この方は、
「猫背が悪い」と、
姿勢を無理に起こしていたことも
(胸腰椎移行部でのHyper Mobility)
症状が治まりにくい原因のひとつのようです。
※一般論が当てはまるかは、
一緒に確認した方が良いのだと
再認識しました。
仕事がデスクワークで、
その際に症状が出現・増悪するとのことから
座位姿勢の意識と、
仕事中にできるセルフケアも一緒に考えている最中です
(捻じれが強いため、苦戦中です)。
「坐骨神経痛」と思われる症状も
「梨状筋」以外に焦点を当てたり、
「対側との関連」にも目を向けてみることも大切だと
気付きがあった症例さんです。
僕の中で、
評価するときに助けになっているのが、
「組織を傾聴する」ということ
(今回の症例であれば、
左足首や右骨盤・肋骨周囲の腹部を触るに至った流れ)
骨の動きと筋肉が動こうとする方向を探ることで
評価の速さと精度をあげるのでは
と思い立っている最近です。
また、一見、ROMや触察とは違った
その傾聴においてでも
「再現性があるのか」を確認することで
アプローチがスムーズに行きやすい方かどうか
変わってくる印象を受けます
(この辺はまだ全然わかりかねます。)
と、長々となったので
この辺で久しぶりのブログと症例報告を終わります。
明日は、
現職場での初の症例検討会、
別の症例さんを挙げさせて頂いて、
いろんな意見を頂き、
視点を広げたいと思います!!
腰椎椎間板ヘルニアの診断の方、
腰部痛と
左臀部~下肢後面の痺れ がある方。

現病歴、、、
元々、時折、腰痛が気になっていた方、
2か月前より左腰部痛が出現、
いつもの腰痛であれば、
行きつけの整骨院もしくは
カイロプラクティックの骨盤矯正で
良くなっていたとのことで
これまで毎日のように通っていた。
しかし、左下肢の痺れも出てきていて
さらに腰痛と痺れが強くなったとのことで
一度、整形に診てもらおうと当院受診。
ドクターからの処方の後、
症状をみてみると
座位・立位の安静時は腰部痛+・左下肢痺れ+
座位・立位の体幹屈伸では腰部痛強まり、
座位左膝伸展位では下肢痺れ強まり、
Kempテストは陽性、
左右下肢の表在感覚左右差なし。
座位では胸郭左捻転、
胸腰椎移行部の過伸展、
骨盤の左捻転(左骨盤の軽度下制)あり。
診断に上がった原疾患はあることと
安静時にも症状の訴え強い(NRS:8)ことから、
急性期の症状が治まっていないのだと考えていた。
背臥位になったところでも下肢痺れあり、
左SLR40p(腰部痛+ 左下肢痺れ+)
右SLR70 症状なし。
検査後の症状残存もあり、
イリタビリティー(+)
さらに評価とともに、触らせていただくと、、、
痺れは左足首の方からの関連強く
調整中に痺れ軽度強まり(再現され)、
次第に引いていき、背臥位時の痺れは治まる。
さらに
左腹圧低下があり、
それと共に気になったのが
左下肢筋膜Tone低下
(大腿部で所見確認可)があり

呼吸と筋膜・圧の誘導にて腹圧調整
(大腿部までは調整できていない、していない)
さらに確認すると
対側の右側の腹部筋膜で2か所のタイトネスあり
(問診での内容と一致することから)
そのままリリース、

最後は
右下腿筋膜のねじれとの関連を感じ
そのまま修正、
などなど行うと、
SLR60°
テスト時の腰部痛・下肢痺れなし。
座位にて安静時NRS2-3、
屈伸時の疼痛増悪軽減。
と、ここまでが計3回の評価と
継続したり・追加している
アプローチの一部紹介です。
この方は、
「猫背が悪い」と、
姿勢を無理に起こしていたことも
(胸腰椎移行部でのHyper Mobility)
症状が治まりにくい原因のひとつのようです。
※一般論が当てはまるかは、
一緒に確認した方が良いのだと
再認識しました。
仕事がデスクワークで、
その際に症状が出現・増悪するとのことから
座位姿勢の意識と、
仕事中にできるセルフケアも一緒に考えている最中です
(捻じれが強いため、苦戦中です)。
「坐骨神経痛」と思われる症状も
「梨状筋」以外に焦点を当てたり、
「対側との関連」にも目を向けてみることも大切だと
気付きがあった症例さんです。
僕の中で、
評価するときに助けになっているのが、
「組織を傾聴する」ということ
(今回の症例であれば、
左足首や右骨盤・肋骨周囲の腹部を触るに至った流れ)
骨の動きと筋肉が動こうとする方向を探ることで
評価の速さと精度をあげるのでは
と思い立っている最近です。
また、一見、ROMや触察とは違った
その傾聴においてでも
「再現性があるのか」を確認することで
アプローチがスムーズに行きやすい方かどうか
変わってくる印象を受けます
(この辺はまだ全然わかりかねます。)
と、長々となったので
この辺で久しぶりのブログと症例報告を終わります。
明日は、
現職場での初の症例検討会、
別の症例さんを挙げさせて頂いて、
いろんな意見を頂き、
視点を広げたいと思います!!
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